NEWやぶさか。さんの作者ニュース

女の「好き」は信用ならない【男子高時代の日記】③

 

①:http://otona-novel.jp/viewuser/newsdetail/22351/?guid=ON

②:http://otona-novel.jp/viewuser/newsdetail/22355/?guid=ON


ラスト(笑)。↑の続き。




別の店員「お客さま、お待たせ致しました~」


 そこへ最悪のタイミングで、別の店員ができあがったハンバーガーセットを持ってきた。


 それを受け取ると雰囲気はすっかり、またお越しくださいませモードへと移行する。


女店員「ありがとうございました~♪」


俺「あの……」


 いかん。「さっきの好きってなに?」だとか「どこが好きなの?」とか聞くタイミングを完全に失ってしまったのは仕方がないとして、


 せめて別れ際になにか一つ言わないと。異性から告白を受けるイベントなんて、人生の中でもかなり数が限られているはずのイベントだっ。それを無駄にはできないっ。


 しかし……なんと言えばいいんだ? 「今度一緒にお茶でもしようよ」? 「アドレス教えてよ」? いったいどうしたらいいんだ!


俺「じゃあまた、機会があればっ……また機会があれば、会いましょっ……」


 考えて考えて考えた結果、ひねり出した答えがこれ。「機会があれば」ってなんだそれ! 「機会があれば」って言うことによって機会逃してんじゃねえか!


 優柔不断な態度を見せる告白された側を、告白した側はどんな表情で見てるのだろうか。ふと顔を上げる。すると――


別の店員「それが原因で店長ヤっちゃったらしいよ!」


女店員「あっはは、まじウケる~! そんでそんで? その後どうしてん?」


 ――アメリカ帰り絶対嘘だろ、って言いたくなるほど流暢な日本語で、バーガーを持ってきた別の店員と世間話をしていた。俺の声など聞こえてすらいなかった。


俺「………」


 機会があれば、また来るんで、機会があれば、俺のこと思い出してください←





(※この事件以降、より一層、異性が苦手になりましたとさw)
 

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