やぶさか。さんの作者ニュース
夜空のバカップルに嫉妬して話す、俺の数少ない恋愛話②
①(http://otona-novel.jp/viewuser/newsdetail/22892/?guid=ON)←の続き
どちらとも美人でいや美人なのにオラオラ言っていたが、よーく観察してみると、この姉妹は微妙に性格と容姿が異なることに気付く。
姉のほうは社交的で男友達も居たが、妹のほうは人見知りで殆ど女友達としか話さない。容姿も外向的な姉のほうが少しだけ凛々しく、内向的な妹のほうがか弱げだった。
まあ、この時点で想像はつくと思うが妹のほうがモテた。守ってあげたくなる女の子に好感を持つのは男の子の性。これを聞いた母親が言ってた、男ってほんと単純ねー。
俺も姉のほうが断然話し安いのだが、やっぱり妹が好きだった。男って単純ねー。しかし、好きなひとを好きなひとと認識すればするほど、空回りしてしまうのが俺の性。俺って単純ねー。
給食時、野菜の盛り付け係だった俺はその妹の分の野菜を、『女子だから野菜好きなんじゃね?』という良くわからない発想のもと、ご飯一杯分の野菜を盛り付けてしまい、大変、嫌な顔をされたのを覚えている。
そして、そうこう空回りしてく間も姉のほうとは仲良く話していたのを覚えている。そして次第に本当に好きなのは、この姉のほうなんじゃないか?と考えはじめた小3の終わり——
——俺は別の学校に転校しなくてはならなくなった。別れの日、どちらに想いを伝えたらいいのか解らず、そのまま越して行ってしまうことになった。
(③に続く)
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