和やかだった店内
一瞬にして凍らせる柊が纏った暴力的なまでの冷たさ
その対比が鮮やかで心臓が冷たくなるようでした
そして
由奈が目にした想像を越える柊の現実はいかばかりか
読んでいてもあの第14章が甦り震える思いでしたから
和虎の後悔が伝わってきます
すべてを振り切り後を追うのは
ただ
体がそのように動いた、から
その目には柊しか映っていないから
あんた怪我をするわよ
和虎の言葉が待ち受けるものを予感させます
更新ありがとうございます!
思い溢れてレビューが2頁に…
ごめんなさい
れい☆さんのレビュー一覧
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[評価] ★★★★★
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[評価] ★★★★★荒涼とした大地
白も
黒も
色はなく
ただ
すべての感情を
散りぢりに切り裂く
風の音ばかりの世界…
ナンピトモ
タチイルコトヲ禁ズ
幾重にも張り巡らされた
朿を踏み越えて
中に入ろうというのか
向けられた刄も恐れずに
共に血を流すのか
共に叫びをあげるのか
とどめる声さえ
振り払い突き動かすものは
愛、なのか…?
由奈…
躊躇いのないその笑みが
…哀しい
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[評価] ★★★★★夜を越えて届いた
熱のない炎が
その胸に火をつけたなら
目の前で灯されていた炎は
ただ
消えゆくだけのものなのか…
世界を広げた由奈の心が
柊への想いを中心に回りだしていた
それならば
時が過ぎるほどに友人、という距離はもどかしいばかりでしょう
彼女と別れた
変わったよ
何かあったんじゃない…
柊の噂からくる心痛は恋心ゆえだから
何が終わり
何が始まるのか…
一人一人の想いが絡まり合うだろう次章の展開を考える時
胸の奥が疼くようです
けれど待ち遠しい…
更新ありがとうございます!
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[評価] ★★★★★その日
包まれた手に残る夢の種子は
芽吹き 葉を広げ 高みへ向かう
もうひとつ
特別な想い、という芽と共に…
すべては彼女の心の内
secret gardenで…
覚悟を決めた由奈と
変化を見逃さない修斗
一ノ瀬柊…とフルネームで記憶した名前を
修斗は自分と関係「なくはない」とは
警戒心だけなのか
柊の存在が
本人の知らぬ間に他者にどう関わるのか
その片鱗を匂わせる展開に
新鮮さと大きな興味を抱きました!
…小さな花園をそっと囲うような
由奈の想いがいじらしい
更新ありがとうございます!
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[評価] ★★★★★ガラスの魂が鋼の魂に
ぶつかる…
冷たく硬い鋼は
弾きながら、ガラスを護る
壊れぬように
壊されぬように…
嫌われることなど頓着しない物言いは
真実の響きをもつことを知りながら
いえ、知っているから狼狽え反発するのでしょう
嬢はここに何をしにきたんですか…
それこそ由奈が自身に問い続けるものだから
修斗…
熱い心を冷たい眼差しに隠した
静かなたたずまい
この魅力的な存在が由奈と柊にどう関わってくるのか
今後の展開がとても待ち遠しいです!
更新ありがとうございます!
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[評価] ★★★★★人は
生まれる時を 場所を
選ぶことはできない…
そして
それを宿命というらしい
決して変えることのできない
さだめ
由奈が嫌うその宿命は
彼女に何を与え
何を奪ったのか…
そして
二人のシュウの存在は
由奈の物語にどう絡むのか…
このページは
映画の予告のように
不安やこれからのドラマチックな展開を予感させ
胸の高鳴りを呼び起こします!
更新ありがとうございます!
恐らく
柊の、いえ柊と萌の今後に繋がってゆくだろうこの章から目が離せません
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[評価] ★★★★★温室咲きの花の群れに
混じることなく香りたつ
一輪の花
少し 寂しげに
少し はかなげに
選ばれることを待ちながら
その手を自らで選ぶ花…
脆くも 強く たおやかに
淡い色の花の上を
優しく風が吹くような冒頭の詩から始まった由奈と柊の出会いのシーン
強くも弱い由奈の性格と
それをそのまま受け止めるまっすぐな柊の性格が鮮やかで
この出会いはどう進んでゆくのか
柊と彼女が後に男女の仲になることをわかっていても心惹かれます
同時に
なりたい自分を柊の中に見つけた由奈の苦悩が今始まったのだなとも
もうひとつのドラマの始まりに期待が膨らんでいます!
更新ありがとうございます!
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[評価] ★★★★★甘い薫りが漂う中
楽しげに母と語らう姿…
愛する柊の腕の中
恥じらいながら乱れる姿…
二つながら萌の真実であることに思い至る時
また
愛の記憶と現実に翻弄される萌の心情を見つめる時
禁忌がもたらす危うさが鮮やかに描かれていることに気付きます
そして
何気なく
萌の心の内を探ろうとしているかのような美弥子の言葉が
その明るさ故に不穏な影を投げ掛けるのです
例えば
明日も少し出かける…とはいったい…
様々な感情が生むドラマから目が離せません
更新ありがとうございます!
早朝のバスルームのシーンに暖まりました…
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[評価] ★★★★★黒い鳥が放つ言葉に
怯える心を射ぬく眼差しに
立ち竦む萌の姿…
口に出せない想いこそ
目に見えない真実であるものを…
ただ
大切なものを守り得なかった自責の念が
灰谷の頑なまでな正義の拠り所であるなら
萌が身をさらし懇願しても
その愛は偽りだと切り捨てることは想像に難くなく…
何から萌を守りたいと言うのか?
柊が傷つくことを恐れるあまり
萌が思い込みで突き進んでしまわないか気に掛かります
そして
タカシの存在が陽の当たる道の象徴のようで
この朝の運命の皮肉とさえ思えてしまうのです
揺れる萌の心を支えたい…
更新ありがとうございます!
ふたりの永遠の愛を信じています
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[評価] ★★★★★夜のしじまを破り
部屋に満ちる泣き声…
どれほどに耐えていたのか
ただ一人で
その腕の中こそ
安らぎの場所であるものを
触れる温もりが
今は
悲しみしかもたらさないとは…
長い時を越えて
伝え合う想いに
残された時間はあと僅か…
それゆえに放たれた言葉に
緊張の度が一気に高まります
巽さんが何を言おうとしているのか
それは恐らく…
親として?愛の苦悩を知る人として?
美弥子はその願いを必ず聞き届けるだろうことを思うと知るのが怖い、です
美弥子の章の続き
ありがとうございます!
柊と萌の運命が大きく動きだしそうな予感に胸が震えて…