れい☆さんのレビュー一覧

  • [評価] ★★★★★

    ほの白い月明かりに浮かぶ二つの影
    儚げに揺れて…

    なぜ
    人は愛に苦しむのだろう
    愛し合いながら
    なぜ哀しみがつきまとうのだろう…

    彼は彼女を
    彼女は彼を
    愛していることは確かなのに
    その愛の形は違っていて
    〜私にとって聞きたくないことはひとつもありません…っ
    美弥子の心の叫びが胸をしめつけます

    無限に受けとめる美弥子の愛に
    巽さんの孤高の愛が包まれるのでしょうか

    余談ですが
    巽さんのあやすような仕草が
    美弥子が力になりたいと願う言葉が
    柊と萌を思わせて切ない…

    聖なる夜にひとつの愛の物語
    ありがとうございます!

    物語の続きを楽しみにしていますね

  • [評価] ★★★★★

    愛とはなんと大きな存在であることか…

    愛は喜びをもたらし
    時に激しい憎しみまで
    けれど
    赦しをもたらすのもまた愛…

    萌を愛することで
    柊は美弥子も赦せたのでしょう

    しんと静まり返る廊下で
    ひとり残った美弥子の胸の内が
    泣き笑いの波に満たされてゆくようで切ないです

    そして
    柊と萌の許されない愛を感じとったような巽さん
    美弥子と窓辺に並んで立ち
    同じ景色を見ながらそれぞれの思いにふける様子が
    大いなる不安を予感させます

    更新ありがとうございます!
    美弥子の視点が新鮮で
    この先彼女は何を見何を感じるのか…
    続きを楽しみにしていますね!
  • [評価] ★★★★★

    羽を広げ威嚇する黒い鳥
    騎士は剣を掲げて対峙する
    その胸の炎が
    あたりのしんとした冷気を
    際立たせて…


    灰谷の憤怒の中に恋情が
    恋情の中に哀しみが見えます

    けれど
    思い込みの正義の美酒は彼を酔わせ
    ひたすら萌に向かう想いの正体から目を逸らさせる

    柊が傷付けば萌もそれ以上に傷付くものを…
    愛の形はひとつではないものを

    道を探る柊
    守りたいものがあるからこそ弱くなる柊にとって
    ジョーカーの代わりは何なのか?

    去り際の灰谷の言葉がどれほど柊を打ちのめしたか
    胸が締め付けられます
    柊はどうすれば…?

    痺れるような緊迫感に瞬きを忘れました!
  • [評価] ★★★★★

    波間に漂う小舟の上
    十字架に重なり
    指を絡めて繋がれた二人
    永遠の愛をこめて
    打ち込まれた楔は
    柊と萌が別つことのない証
    そして
    二人は微笑みながら沈んでゆく

    なんて美しいことか…

    そして
    並んで朝焼けを見つめる二人は
    まるで小島に辿り着いたよう

    この夜と朝がある限り柊と萌が不幸になることはない
    はっきりと確信しました

    「萌も一緒だよ」
    二人で歩く道が光に満ちたものでありますように!

    再び舞い降りた黒い鳥
    その真実(まこと)を見せてみよ…!


    更新ありがとうございます!
    幸せの余韻が続いています…



  • [評価] ★★★★★

    教えたのは誰?…あなた
    溺れたのは誰?…私
    それを
    覚えたのは…この夜!

    愛の交感はさらなる高みへ向かい
    もう受けるだけではない萌の
    求め、与え、乱れてゆく姿に目が眩む

    一緒に感じたい…
    それもすべては柊が見せた夢

    「…してごらん…?」
    まるで愛のレッスンをするように
    優しい野獣が誇りに満ちて誘う眼差しは
    読み手の心も鷲掴みにして溺れさせる

    最後に野獣が見せる夢
    萌の迸る官能の水音は
    ふたりがたどり着く頂きへの前奏曲に思え…

    …いつまでも熱がひかない


    更新ありがとうございます!
    溺れました…


  • [評価] ★★★★★

    ああ、萌の声が聞こえる…

    柊自身を深く感じながら
    求め、乱れ、喘ぐ声が
    心の 体の 声…

    その血の揺らぎを映した紅色が
    柊の纏う青白い炎と溶け合い
    熱いうねりとなる


    「それが
    愛し合うって、ことだよ」とは
    なんと優しい野獣なのか!
    柊でさえ高ぶりを押さえきれないだろうに


    柊と萌の体に刻まれる
    永遠の愛の強さ、激しさで
    目が眩むほどです


    更新ありがとうございます!

    萌の声をもっと…と思うのは
    柊に同調してなのか、それとも萌に…?
    その惑いさえも楽しみです!


  • [評価] ★★★★★

    闇の中
    天上から光が差し込むように
    俯せた萌の全身が
    白く浮かび上がる
    しどけなくも神々しく…

    背中に落とされる口づけ
    ひとつ、ひとつに花が咲く
    そして
    柊の愛撫は眠れる官能を呼び覚まし
    萌の肌を鮮やかに染め上げる
    情と熱の紅の色に…


    萌がその翼を置いてきたのは柊に逢うため…
    だからこそ
    柊の激情の底には哀しくなるほどの愛があるのでしょう

    だからこそ
    私はしののめ様の描く狂乱の世界に魅せられ
    まだ…もっと…
    狂おしく求めてしまうのです

    更新ありがとうございます!

  • [評価] ★★★★★

    未知なる扉が今開いた…

    それは
    激しく、あまりに激しく
    熱く、たまらないほど熱い世界

    柊の熱情は
    かつてないほど大きな波となり
    たちまちにして萌を引き込み
    もう
    戻るすべはない

    それは優しい愛の狂乱…


    萌の震えと快感が
    柊の納まり切らない愛と熱情が
    読んでいて胸に迫ります
    ともに煽られ翻弄され苦しいほどに

    更新ありがとうございます!

    背後に回った柊の激情、
    今からドキドキしています…


  • [評価] ★★★★★

    ああ、なんて鮮やかに浮かびくるのか…

    柊…萌…
    青白い炎 緋色の肌
    重なり合い
    絡み合い
    汗と蜜が更に二人の夜を艶めかせる

    求められたかった柊
    そして求める萌

    あげるよ…俺はお前のものだ…

    どちらが抱いて抱かれているのか

    柊の自身が沈められた瞬間の静寂が
    むしろ激しさを思わせ
    読み手の胸にも火をつけます

    不安を打ち消すように始まったこの夜が
    無心に愛し合う夜に変わる…
    その移ろうさまを描く巧みな筆致に唸ります

    愛し合う事は求め合う事
    求め合う事は与え合う事
    想いも悦びも
    心と体のすべてを…

    二人の無心の愛をまだまだ見つめたいです!

    更新ありがとうございます

  • [評価] ★★★★★

    心のうちを解き放ち
    一途に柊の愛を求める萌

    それは
    離れてしまった間に
    心と体すべてで柊を求めていた感情が
    甦った狂おしさで胸にせまります

    そして青白い炎の中
    再び高まる熱と吐息

    柊自身の熱をそのままに感じたい萌と
    優しく諭す柊
    今更ながらふたりの禁忌に思いいたり、切なく
    それ故に萌と柊ふたりに
    愛しさが込み上げてきます

    それでも、俺と、この先もずっと、愛し合ってくれる…?

    切れ切れな柊の問いに
    何度も頷く萌
    柊の真実の愛と覚悟を見ました
    やるせない…

    更新ありがとうございます
    激しく切ないラブシーン
    胸が締め付けられそうです…


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