突然、運命に奪われちゃいました
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マドカ
あ、ここです!
22
美形中の美形
どうもありがとう。
助かったよ。
通学中だったんでしょ?
時間、大丈夫?
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マドカ
全然大丈夫です!
まだ時間には余裕のよっちゃんなんで!
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マドカはハイテンションのあまり、
イマドキのJKらしからぬ死語を発した。
それでも美形中の美形は――
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美形中の美形
ハハハッ。君って優しいだけでなく、面白いコでもあるんだね。可愛らしいなぁー。
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と、キラキラ対応。
こうされてはマドカはもうメロメロだった。
(おっと。『メロメロ』ってのも死語でしたね)
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マドカ
(はぁー……ステキ過ぎて困っちゃう。この運命を絶対に逃したくない。でも、いきなり連絡先なんて聞いたら軽い女だと思われるかもしれないし……もーう、どうしたらいいのぉ?)
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さっきまでのハリキリはどこへやら、
マドカはここにきて、急に尻込みをしてしまっていた。
何も聞けずに、これでサヨナラか? と思いきや――
29
美形中の美形
ここまで案内してくれたのだから、何かお礼がしたいんだけど……。
30
マドカ
えーっ!? お、お礼ですか!?
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