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突然、運命に奪われちゃいました

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マドカが戸惑うのも無理はなかった。
なぜならそこは――
電車が走る高架線の下にある駐車場だったからだ。

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人気(ひとけ)もない、薄暗くひっそりとした場所に、マドカは更に戸惑う。

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マドカ

(な、何でこんなところに?)

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全然状況が呑み込めないマドカに、美形中の美形はニッコリと微笑み、それからマドカを高架下の柱に寄りかからせると……

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前触れもなく、壁・ドーン!

いや、柱だから……柱・ドーン?

とにかく、マドカの顔の横でドーンと手を付いた。

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マドカ

ひゃっ……!
(え? もしかして……
これがお礼?)

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これがお礼……ではなかった。

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美形中の美形にアゴクイをされ――

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マドカ

んっ……んんーーーーっ!?

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突然の――キス。

そのまま唇を塞がれる塞がれる。

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