テキストサイズ

シマ君のSemen事情

51

シマ トウマ

そうなんですか

やっぱ、助教授だと個人の研究室が貰えるんだ。
いいな〜

52

旧棟はキャンパス内でも一番奥まった所に建っていた。
窓の鉄格子などを見ると古い建物だと分かる。

エントランスに入って、地下に降りた奥の部屋
ドアに『助教授・クロエ』と表札が掛かっていた。

53

デューク

失礼します、クロエ助教授
シマトウマ君お連れしました。

54

クロエは試験管を振りながら「少し待ってて」と言うと、
パソコンに向かってデータを入力したり、試験管に薬剤を混ぜたり、
熱心に取り組んでいた。

55

デューク

コーヒー飲む?

56

シマ トウマ

あ、はい。頂きます。

57

2人はコーヒーを飲みながら
雑談を交わした。

シマは研究室内を見回した。

カーテンに仕切られた所に診察台が見える。
あとは培養保温器など、特に変わった物はない。

58

クロエ

お待たせしてごめんなさいね。
初めまして、クロエです。
わたしの研究に協力してもらえて助かるわ
さぁ、さっそく始めましょうか

59

シマ トウマ

初めまして、シマトウマです。
まだ研究内容は知らされてなくて…どういった研究をされているのですか?

60

クロエ

あら、そうなの。
デューク…ちゃんと説明して納得した子を連れてこなくちゃダメじゃない

クリックして次のテキストを表示

/20ページ

ストーリーメニュー

TOPTOPへ