501号室

完結

[作品説明]


古い病院って、何かそれだけで、

〝出そう?〟な雰囲気が漂っていませんか?
この話はもちろん、実話ではありません。フィクションです。

 でも、このお話の舞台となった病院は、私が初めての子どもを出産した古~い病院です。

 私は2階に入院していましたが、お風呂場か゜五階-最上階にありました。同じ階には手術室、更にその向かい側に大部屋があったんです。

 部屋の前には入院患者の名前を書くプレートが並んでいて、もちろん、空白ばかりでした。看護婦さんに〝あの部屋は使っていないの?〟と訊くと、ずいぶん前からもう使用していないとのこと。

 何か不思議にその部屋の前を通りかかるたびに気になり、一度、そっとドアを開けてみようかなと
思ったりしたのですが、結局、開けることはありませんでした。

 でも、それで良かったのかもしれません。むろん、開けていたとしても、何も起こらなかったとは思いますが、もしかしたら、〝世にも奇妙な物語〟のように非日常へとつながる扉だった可能性も(笑)。。。ないですよね。

 今、その病院はもうありません。この話の中で書いたように、長女が生まれてすぐに取り壊され、真新しい近代的な病院に変わりました。

 

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