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ひねくれショタと変態大学生の平和的日常

第8章 それぞれの過去 三

俺の親は『久保田組』のトップだった。

久保田組は、俺の親の前(つまり俺の祖父)の代はこの世界では有名だった。けど、何十年か前の年、出来たばっかの組がいきなり名乗りをあげてきた。

それが……『草風組』……だった。

結果久保田組は勢力を落とし、草風組がこの世界でのトップとなった。

だから親は、また久保田組の勢力をあげるため、俺に厳しい教育をした。

それは、生きるための教育。決して正しくなんてない。けど、俺は自然と受け入れられた。元々正しい、正しくないなんてだれも決められないから。だから俺はどんなことでも出来た。それが、いけないことでも。

そのなかで俺が一番力を入れたのは武術だった。

だから、その武術がどれくらい通用するか試すためにわざわざ不良がいるところまで行ったこともあった。

結果は勝った。そのあともいろんなとこに行った。だから喧嘩なれもした。

別にこの生活は嫌いじゃなかったけど、俺は草風組が嫌いだった。急に出てきてトップをとって。だから俺は草風組の奴等は敵なんだってずっと思ってた。……でも、草風組の奴とあってしまった。そいつは、草風慎。滅茶苦茶外見がショタの奴だ。しかもそいつは草風組の現党首の息子だった。

俺もあった時には草風慎がまさか草風組の党首の息子だとは思わなかった。けど、このまえ久々に両親と会った時に知ってしまった。そして、ある話題になった時ふと思い出してしまった。

俺が小さい頃の過去を……。

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