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壁一枚 2nd

第10章 キャンプ



勇樹「美緒?」

美緒「…」


泣いた事
バレていないと思ったが
勇樹にはやはりバレていたようだ
しかし泣いた理由だけは何を言われても
言えるワケなかった


勇樹「…めろよ」

美緒「えっ…」

勇樹「あんな男やめろ、美緒を泣かせて
傷つける奴なんて…」

美緒「でも私は…先生が…」

勇樹「俺なら美緒を泣かせない、傷つけ
たりしない、絶対に…」

美緒「勇樹く…!?」

勇樹「!?」

美緒「勇樹…君…」


狭いテントの中
勇樹に押し倒されてしまった美緒
逃げようにも両腕を強く捕まれ足を痛め
ていた為
抵抗する事も逃げ出す事も
出来なかった


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