黒子を溺愛
第3章 お兄ちゃん~緑間真太郎side~
青「真太郎、おかわり」
それを無言で受け取り、ご飯を入れて返す。
青「ん、サンキュ」
黄「真にい、ご馳走さまッス」
緑「ここに置いておくのだよ」
食器を洗いながら言うと、鼻水を啜るが聞こえてきた。
明らかにテツヤの声だ。
洗い物を中断してテツヤのもとへ向かう。
炬燵を見るとテツヤが涙を流していた。
緑「テツヤ、どうしたのだよ」
そう声をかけると、テツヤが駆け寄ってきて抱きついた。
そっと抱き上げると、ギュッと抱き着いてきた。
たまにこういう時がある。
寂しい時とか、嫌な夢を見た時、そして…独りだと思った時。
幼いテツヤにとって、凄く大きな心の闇を少しでも和らげてあげたい。
だから俺は、テツヤを抱きしめる。
温もりを与えてやるために…