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全部、愛してた。

第6章 伝えなくてはいけないこと

遼ちゃんが、輝を殴り返した。






やめて…やめて…




やだ…いや…








「やめてぇっ!!」






わたしの声が屋上にこだまする。




誰もいない屋上にはすごく声が通る。








「い…や…2人ともやめ…て…?も…こんな…見たくな…い…」





泣きながら言うわたし。






「空…。」




輝が怪我している。



白い肌には…とても…痛々しく見えて…





もう、見ているだけなんて…できなかった。

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