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全部、愛してた。

第6章 伝えなくてはいけないこと

解決したと思った。




遼ちゃんの言葉を聞く前までは…












「輝…サッカー部、戻ってこいよ…」








輝の顔がひきつったのがわかった。







今、言ってほしくなかった。









そう、輝には思い出したくない過去がある。






きっと、輝も聞きたくなかっただろう。



今だけは――――。






わたしはその過去を知っている。





知っているからこそ…聞きたくなかった。





輝には言わなかった。













また、明日から、新しい1日が始まる。


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