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全部、愛してた。

第6章 伝えなくてはいけないこと

「空を好きなのに、しかも昨日あんなことして…そんなやつと仲直りなんて…できないよ…。」





「…だから、お前は俺を殴ったんだろ?」





「そうだよ、遼もだろ…?」





「当たり前。俺は何も悪いと思ってねぇしな。」







「っ…遼、僕を殴ったことを悪くなんて思わなくてもいい、だけど、空にあんなことして何も思わないんなら…僕は遼を許さない。」







「輝…。」




涙がまたでそうになった。









「…それは悪いと思ってるよ。ごめんな空…。お前が言おうとしてたこと、全部わかってるよ。」





「ほんと…?」





「あぁ」





「もう、2度としないで・・あんなこと…。本当に…大事なことだから…。」





「わかってるよ。」











これで…いいのかな…。






うん、いいんだろう…。








自分の言葉で言うことはできなかったけど、遼ちゃんはわかってくれたはず。







これで…全部…









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