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全部、愛してた。

第7章 思い出したくない過去

輝の白い頬が赤く染まっていた。







輝はその澄んだ瞳でわたしを力強く見つめていた。







わたしも同じように見つめ返した。










「……輝、バカじゃないの?」







輝は黙ったまま。





その場には、遼ちゃんと、輝の両親。




みんな、驚いた顔をしていた。






…そりゃそうだけどさ。











輝がゆっくり口を開いた。







「は?空、何が言いたいの?」








久しぶりの輝の声。












なんだ、喋れんじゃん。

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