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出会い系サイトのレイプマン

第2章 ガソリンスタンドからの脱出


   あっ!カレンダーだわ…

ライターの火ををつけたまま、カウンター内に入りライターの炎をカレンダーに近づけてみた。シンプルなカレンダーで、昭和63年、市原市農業組合と印刷されていた。雑貨屋林家商店もおそらく農協の組合員だったのだろう。

市原市農業共同組合のカレンダーがあるってことは、ここはどうやら市原市のようね…

市原市だとしたら千葉市の隣の市になる。距離にして40キロぐらい、車を走らせて1時間程度の距離になる。だとしたらそれほど遠くに連れ去られた訳ではない。理沙は少し安心したようだ。

カレンダーの他に、何か壁に貼られていないか、ライターの火を下に移動させると、住宅地図が貼られていた。

 あっ!これはこの辺り周辺の地図だわ…

理沙はカウンター内にしゃがみこんで、目を丸くして住宅地図を見ている。
お客さんに道を訪ねられた時に使用していたのだろう。住宅地図に掲載されている林家商店の部分に赤いボールペンで丸がつけられていた。













  

 

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