テキストサイズ

出会い系サイトのレイプマン

第3章 パトカー6号と高滝公民館

なんでここの部落の人は誰もいないんだろう?
わからないわ…

30畳ある大広間で安心して腰を下ろしたい所だが、理沙は高滝公民館全体をくまなく調べて起きたい気持ちにかられた。今は大丈夫でも、あのレイプマン、黒田明が玄関から侵入して来たらどえするのだ。逃げる場所や、次の手を考えておかなければならなかった。

30畳ある大広間の先は6枚の襖で仕切られていた。普段は30畳の広さがあれば十分であるからだろう。理沙は左手で持っている自分の黒い靴を畳の上に置いてから、部屋の中央の襖に左手をかけて、ススーっと少しだけ襖をずらしてみた。

右手に持っているロウソクの炎を隣の部屋に入れると、そこは20畳の和室の部屋だった。つまり全部で50畳ある和室だったのである。部落全体での会合では人が大勢集まるから、50畳ある大広間が必要だったのだろう。

ロウソクの炎が写し出した光景は、古畳だけではなかった。

な、なんですって、新聞紙があるじゃない!…

ブルブルと震えながら口を大きく開ける理沙、叫び声こそ挙げないが、驚愕の事実を目にしたようだ。別に古新聞があってもおかしくないが、20畳ある部屋の中央に古新聞で厚めにベットが造られていたのだ。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ