出会い系サイトのレイプマン
第3章 パトカー6号と高滝公民館
ここも安全ではないわね…
理沙は振り返り元にいた30畳ある部屋に戻ろうとした時だった。右足で何かを踏んでしまったようで立ち止まった。踏んだ感覚からして何かの金属に違いないが、暗くてよくわからない。ロウソクの炎を近づけて何を踏んだのか確認をした。
なんだ、電気シェーバーじゃない、ええーー?
でもなんで新聞紙の上に電気シェーバーがあるのよ?…ま、まさか、女の子の毛を、ジョリジョリと、うわー変態男がすることよ…
ふと理沙の頭の中でひらめくことがあった。
だけど今の私からしたら、電気シェーバーの中の乾電池が単3電池だったらラッキーだわ…
理沙の持っている充電器はAC100ボルトの他に、単3電池3本でも充電することが可能だった。スマートフォンが起動すれば警察にも連絡出来るし、現在地の確認も出来る。つまり単3電池3本さえあれば辛い状況が一変するわけである。
理沙は新聞紙の上で正座をして、黒いハンドバッグを目の前に置いた。左手で持っているロウソクのロウを溶かして、黒いハンドバッグの手前の新聞紙に溶けたロウを垂らして、そこにロウソクを置いた。