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理沙は電気シェーバーらしき物を膝の上に置いて、乾電池を取りだそうとした。

これがスイッチかな？カチャ、あっ！赤いランプがついた！…この中央のボタンを押せば動くのかな？…

電気シェーバーらしき物を左手でもって親指でボタンを押してみた。この時に刃先がちょっとだけ、茶系のスカートに触れているのはさほど気にしていなかった。

カチッ！ビシ、ビシ、ビシ、ビシ、！！！
痛いっ！ド、ドテン、バ、バタン！

ボタンを押した瞬間だった。茶系のスカートの上で火花がスパークした！理沙は電気シェーバーだと思ってボタンを押したが、左手で持っていたのは60万ボルトのスタンガンだったのだ。

一瞬でも感電したらたまらない。あわれにも理沙は新聞紙の上にバタンと倒れた。

ボタッ、コロ、コロ、コロ、コロ、感電のショックでスタンガンを落としてしまい、倒れてしまった。幸いロウソクの火は消えたが畳の上を転がって行く。

痛い！痛たた！太ももが痛い、針で刺されたみたいだわ…

幸いに感電している時間が短かったから、痺れはすぐに回復するだろう。

黒田明が落とし忘れたスタンガンを電気シェーバーだと勘違いして、ボタンを押して感電してしまったのだ。暗闇の部屋でロウソクが灯す明かりでは、スタンガンを電気シェーバーと勘違いするのも仕方ないかもしれない。単３電池欲しさに気持ちも焦っていたのだろう。