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出会い系サイトのレイプマン

第3章 パトカー6号と高滝公民館

ハアハア、ハアハア、やっと痺れがとれたわ、これってスタンガンって奴ね…

理沙は茶系の上着のポケットからライターを出して、転がっているロウソクに火を灯した。
ロウソクを左手で持って右手でスタンガンの底を覗き込むと、DC9V使用と記載されていた。

こんな危険な物は、ほんとうは必要ないんだけど、自分の身を守れるなら、今は必要だわ…

理沙は新聞紙の上に置いてある黒いハンドバッグの中に、武器になるスタンガンをしまいこんだ。

一旦は30畳ある部屋に戻り、黒い靴を右手に持ちながら襖を閉めていく。行き先は20畳ある部屋の先である。ここの高滝公民館の内部をくまなく点検しておかないと、いざあいつが来てからでは自分の身を守れない。ゆっくり休みたいところだが我慢をして行動開始だ。

20畳ある部屋から見える光景は、前方右側は6尺幅の押入れだった。中央には4尺幅のガラス戸が見える。ガラガラ、ガラガラとガラス戸を滑らして開けるとフローリングの中廊下になっていた。


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