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出会い系サイトのレイプマン

第3章 パトカー6号と高滝公民館

この先は炊事場ね、裏口があるはずだわ…

理沙は黒いハンドバッグを肩にかけて、左手にロウソクを持ち右手には黒い靴を持って歩いていた。まず一番に確認したいのは裏口の場所で、戸締まりが出来ているかだった。

4尺幅の中廊下を5,6歩歩くと15畳程の広さのある炊事場に出た。2メートル程ある広めのシンクに、水道の蛇口が3本見えた。ガスコンロは広めのシンクの右側の平台に設置させていて、10キロタンクのプロパンガスも1本床下に置かれている。高滝部落の人々は全世帯引っ越しをしていたが、最低限の設備は残して維持管理をしているようだった。

   見えた、あれが裏口ドアね…

裏口ドアは大きなシンクの左側に見えた。裏口ドア付近は炊事場の床よりも低く、二段の階段になって降りるようになっていた。古いゴム制のサンダルが二足置かれている。
理沙は右手に持っている黒い靴を床に置いて、裏口のドアノブに右手をかけた。

ガチャガチャ、ガチャリ、開いたわ、鍵はかけてないのね、…

公民館の裏口ドアには鍵はかけられてなかった。







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