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出会い系サイトのレイプマン

第3章 パトカー6号と高滝公民館

あれっ?トイレの手前にも部屋があるじゃない…

今まで裏口ドアと高滝公民館の裏側の敷地に気を取られていたが、トイレの手前にも部屋があるのを見つけた。理沙は黒い靴と黒いハンドバッグを置いたまま、ロウソクを左手に持って未確認の部屋を覗きこんだ。部屋の広さは和室の四畳半で、他の部屋と同じで綺麗になっていた。6尺幅の押入れの襖が開いていて、下段の位置に北海道産の玉ねぎの箱が2箱置かれていた。理沙は左手でもっているロウソクの炎をダンボールの箱に近づけてみた。

  各年度高滝部落会計報告書在中

  高滝ダム建築計画書類在中

玉ねぎのダンボールの箱の上部には、各年度高滝部落会計報告書在中と、高滝ダム建築関係書類在中と黒いマジックで書かれていた。

これって、この部落の書類じゃない、高滝ダム建築関係書類在中…

理沙は高滝ダム建築関係書類在中と書かれた、北海道産のダンボールの箱を開けてロウソクの炎を近づけながら中を覗き込んでいる。

ガサッガサッ、ゴソッ、パタッ、パタッ、A4の茶封筒に入った書類を次々に北海道産のダンボールの箱から出し始めた。

      ダム建築か…

理沙は高滝ダム建築計画関係書類を見つけて、何故この部落が無人なのかを悟った。



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