テキストサイズ

出会い系サイトのレイプマン

第3章 パトカー6号と高滝公民館

  あった、あった、これ、これよ…

ダンボール箱から出したA4の茶封筒の上部に、住宅地図と公図関係と記載された書類が出てきた。理沙は古畳の上で正座をしながら、ロウソクを左手で持って住宅地図と公図を見つめている。田中理沙は普段は都市銀行で働いているOLだった。入社して2年間は銀行の窓口業務をしていたが、この春からは本人の適正もあって融資課で仕事をしていた。融資の仕事は奥が深く、1年目は課長のお手伝いがほとんどになる。どうりで不動産に明るい訳だ。理沙の仕事は課長から指令が出されていて、不動産調査や融資先の調査がメインになる。損害保険会社にアジャスターと言う仕事があるように、銀行の融資課にも調査の仕事が存在していた。

住宅地図と公図から何かを読み取れるのだろうか?

あっ!なんか、車が走って来る音がする…

理沙は慌ててダンボールの箱の中にA4の茶封筒を元に戻し始めた。綺麗に書類を片付けてから炊事場に急いで移動をする。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ