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雪の華~Memories~【彼氏いない歴31年の私】

第3章 LessonⅢ 悪意ある噂

 十二月に入った街は色とりどりの華やかなイルミネーションに輝き、舗道を行き交う人々は皆、家族連れか恋人で、誰かと一緒だ。
 何だか自分だけが世界から取り残されているような気がして、輝は幸せそうな表情を浮かべる人々から眼を背け、足早に家路を辿った。

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