雪の華~Memories~【彼氏いない歴31年の私】
第6章 Last lesson Tomorrow~それぞれの明日
眞歩がお腹にいた頃は、あまり愛情を感じなかったらしい有喜菜だが、今はそうでもないらしい。やはり、自分の血を引いていなくても、十月十日、胎内で育み生命を賭けて生み出したあの娘を愛おしいと思うようになった。そんなようなことをある日、直輝に告げたことがある。
自分たちもついに我が子を得たが、その前にも有喜菜はよく言っていた。
―無理に子どもを作る必要はないの。私には眞歩ちゃんがいるから良いわ。
そのひとことが何より有喜菜の眞歩への気持ちを物語っていはしないか。
有喜菜の言葉どおり、不妊治療もせずに自然に任せていたら、予期せず自然妊娠したのである。
紗英子も社会復帰した直後は大変だったようだが、今は眞歩を保育園に預けて、仕事もそれなりに順調にいっているようだ。勝手な言い分かもしれないが、紗英子には幸せでいて欲しかった。
自分たちもついに我が子を得たが、その前にも有喜菜はよく言っていた。
―無理に子どもを作る必要はないの。私には眞歩ちゃんがいるから良いわ。
そのひとことが何より有喜菜の眞歩への気持ちを物語っていはしないか。
有喜菜の言葉どおり、不妊治療もせずに自然に任せていたら、予期せず自然妊娠したのである。
紗英子も社会復帰した直後は大変だったようだが、今は眞歩を保育園に預けて、仕事もそれなりに順調にいっているようだ。勝手な言い分かもしれないが、紗英子には幸せでいて欲しかった。