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僕のこたえ

第24章 君の将来

5時間目と6時間目の休み時間、君は窓の外を眺めていた。


僕は勇気を出して話し掛けた。


「篠崎さん、なにかあった?元気なさそうだが…」


「ん~、何も…あっ東君って進路決まった?」


「僕は国立が第一希望だ」


「すごっ…あっ理人もなんだよね…」


君はアイツの名前をサラリと出した。


「ふっ、二人合格したらまた顔合わすんだな」


僕が笑うと君も笑った。


笑顔がキレイだ。


「私は留学するんだ」


「え…?」


「一年語学留学するの」


君はまた外を眺めた。


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