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359°

第3章 高まりと迷い



「…坂本くん!」


ふいに名前を呼ばれて振り向くと、クラスメイトの木下が手を振りながらこっちに走ってきた。


「木下?」

「やっと来た。ずっと待ってたんだよ、何してたの?」

「え…先に帰ったんじゃなかったの?」


オレがそう言うと、木下はシュンとした。


「待ってるの、迷惑だった?」

「えっ…そういうわけじゃないけど…」

「一緒に帰ろ?」

「…う、うん///」




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