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第4章 葛藤と友情


「…ああ、俺らも、もう28だしな。これが、最後のチャンスかもしんねぇ」


5年前、ユキがいなくなってから俺たちは何度も話し合った。
マサがボーカルになったこともあったけど、彼の声では求めているものが違った。


結果、マサは《REAL AND GLAY》を脱退し、《デュラン》のボーカルとして3年後、メジャーデビューを果たした。


そんな時に出会ったのが、蒼士だ。
幼少の頃からギターを弾いていた蒼士は、なかなかの腕前だった。
俺たちはすんなりと蒼士を迎え入れた。




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