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第4章 葛藤と友情


《卓也side》


次の日。
オレは屋上にいた。


「はあ…」


オレの心を表すかのように、空もどんより曇っている。今にも雨が降り出しそうだ。


「はあ…」


オレ…
さっきから、溜め息しかしてないな。


なんでこんなに落ち込んでるかっていうと、昨日アールグレイのCDを聴いたから。


アールグレイの、ボーカルのユキの声…
オレにそっくりだったんだ。




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