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第4章 葛藤と友情


「オレ…ひそかに、自分の歌はうまいんだって思ってた。だから声が欲しいって言われた時、認めてくれたんだって嬉しくてさ…」


そう言った後、オレはイチゴ牛乳を喉に通した。


「…イチゴくせぇ」


順平はそう呟くと、カフェオレをズズズッと勢いよく飲んだ。
なくなると、箱をクシャッと潰す。


「てかさぁー、お前、バンドやりたかったわけ?」

「…え?」


順平の意外な言葉に、オレは豆鉄砲でも食らったかのような顔をした。


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