359°
第4章 葛藤と友情
「…」
やべぇ…
学校出てから一言もしゃべってないw
こういう時は何を話せばいいんだ?
バンドのこと?
いやいや…そんなこと話したっておもしろくねぇだろw
木下って、何が好きなんだっけ?
てゆか、席替えしてからだいぶ経つのに、話し始めたの最近だよな。
木下はいつからオレのこと…
いやいや、まだ告白されてねぇし、オレの勘違いかもしれないから考えるのはやめとこw
そんなことをうだうだ考えてると、駅が見えてきた。
「あ、あそこだよ」
木下が指を差す先には、甘い匂いが漂ってきそうなガラス張りの可愛らしいケーキ屋があった。