
359°
第6章 熱意と決意
「坂本くん、そろそろ戻らない?」
隣で遠慮がちに木下が言った。
「ああ、そうだな。そろそろ菅生さん、来る頃だし…」
「龍ちゃん、卓也くんに迷惑かけてない?」
すかさずキミイさんが聞いてきた。
すっげぇ~
迷惑かかってます!!
そう言いたかったけど、
「いえ、大丈夫です」
オレは、大人の対応をしたw
そんなオレを見て、ふふっと笑うキミイさん。
マジで美人だよなぁ~///
うちの姉ちゃんとは大違いだ。
すると、クッと袖を引っ張られた。
「坂本くん、行こう」
…ん?
なんか機嫌悪い?
「あ、じゃあ、また」
オレは慌てて頭をペコッと下げて歩き出した。
