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第7章 芽生えた感情と嫉妬


「あっ…」


オレは小さく声を漏らした。


「ん?どうした、卓」


菅生さんがチラッとこっちを見る。


「な、なんでもない…」


オレは気付いてしまった。
というか今更大切なことに気付いた。



オレがみんなの人生を背負っているんだってこと…。



OKしたってことは、そういうことなんだ。
単純に唄いたいからとか、楽しそうだからっていうだけじゃだめなんだ。


…早まったか?


ああ、違う、そうじゃない。
そうじゃないけど…



「始まるよ」


パソコン画面に、キミイさんの顔が写った。


『は~い、キミイで~す♪ちゃんと写ってますか~?』


画面は少し手ブレしているが、しっかりとキミイさんの笑顔が写ってる。


「こうして見ると、あいつ太ったな…」

「あ、問題発言!チクってやろ~」

「順平…これでタバコ買ってこい。お釣りはやるから」


そう言って菅生さんは、500円玉を順平に渡す。順平は「ラッキー♪」と言い、タバコを買いに出かけた。


現金なやつめ…。
てゆか未成年に買いに行かせるなよwww




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