359°
第7章 芽生えた感情と嫉妬
「あっ…」
オレは小さく声を漏らした。
「ん?どうした、卓」
菅生さんがチラッとこっちを見る。
「な、なんでもない…」
オレは気付いてしまった。
というか今更大切なことに気付いた。
オレがみんなの人生を背負っているんだってこと…。
OKしたってことは、そういうことなんだ。
単純に唄いたいからとか、楽しそうだからっていうだけじゃだめなんだ。
…早まったか?
ああ、違う、そうじゃない。
そうじゃないけど…
「始まるよ」
パソコン画面に、キミイさんの顔が写った。
『は~い、キミイで~す♪ちゃんと写ってますか~?』
画面は少し手ブレしているが、しっかりとキミイさんの笑顔が写ってる。
「こうして見ると、あいつ太ったな…」
「あ、問題発言!チクってやろ~」
「順平…これでタバコ買ってこい。お釣りはやるから」
そう言って菅生さんは、500円玉を順平に渡す。順平は「ラッキー♪」と言い、タバコを買いに出かけた。
現金なやつめ…。
てゆか未成年に買いに行かせるなよwww