359°
第7章 芽生えた感情と嫉妬
オレはむかついて、目の前にあった飲み物をグビグビ飲んだ。
「…ゲホッ、ゲホッ!!…んだ、これ?!」
変な味がして、オレは思わずむせる。
「あ、それ俺のビールじゃん」
「ビール!?にがっ…」
「なんだ、卓。ビール呑んだことねぇの?しゃあねぇな、これで口直ししとけ」
そう言って顔をしかめてるオレに、違うグラスを渡す菅生さん。
「え、それ…」
オレは高藤さんが言葉を発するよりも早く、それを喉に流し込んだ。
「…」
「どうだ?うめぇだろ?」
菅生さんがニヤニヤ笑ってる。
「…甘い…けど…」
なんだ?
胸が熱い…
「ばか、龍。未成年に酒呑ますなよ」
…え?お酒だったの??
「わりわり。卓~大丈夫かぁ~?」
なんとなく、気分が良くなってきた。
「全然…大丈夫っすよ?それより早く続き見ましょうよ!」
テンション高くなったオレは、高藤さんの隣でニコニコ笑った。
「…こいつ、もう酔ってますよ」
蒼士の声が後ろからする。
「は?酔ってねーしw」
オレは蒼士にニコッと笑いかけた。
そんなオレを見て、微妙に引く蒼士。
ああ、なんだろ…
気持ちが高まって、いい気分だw
今なら何を言われても
笑って許せそうwww