359°
第7章 芽生えた感情と嫉妬
《拓哉side》
「卓也くん、大丈夫?」
俺は隣に座る卓也の顔を、心配そうに覗き込んだ。
「大丈夫ですって!あ、オレ、めちゃくちゃかっこいいじゃん♪」
そう言って卓也は、パソコン画面に映る自分の姿をうっとりした目つきで眺めた。
…ダメだ、完全に酔ってる。
全く龍のやつは…
これじゃあ、今日は真面目な話はできないな。
パソコン画面では、卓也がビークルの歌を唄い始めていた。
それを隣にいる卓也がずっと、頬杖をつきながらニヤニヤしながら見ている。
酒で人は変わると言うが、あんな少量でここまで変わる卓也も珍しいな。
そんな卓也を、俺は優しい眼差しで見守った。
「…」
ふと、俺たちから離れた場所に座っている女の子と目が合った。
あの子は確か…卓也の同級生の木下さん。
卓也と文化祭実行委員をやってたんだよな。
『あ、彼女も打ち上げ参加していいっすか?///』
少し頬を赤く染めながら、木下さんを紹介する卓也の姿を思い出す。
きっと卓也は…彼女のことが気になるんだろう。
彼女も打ち上げに参加するくらいだし、卓也のことが…
俺の胸がチクッと痛んだ。
「卓也くん、大丈夫?」
俺は隣に座る卓也の顔を、心配そうに覗き込んだ。
「大丈夫ですって!あ、オレ、めちゃくちゃかっこいいじゃん♪」
そう言って卓也は、パソコン画面に映る自分の姿をうっとりした目つきで眺めた。
…ダメだ、完全に酔ってる。
全く龍のやつは…
これじゃあ、今日は真面目な話はできないな。
パソコン画面では、卓也がビークルの歌を唄い始めていた。
それを隣にいる卓也がずっと、頬杖をつきながらニヤニヤしながら見ている。
酒で人は変わると言うが、あんな少量でここまで変わる卓也も珍しいな。
そんな卓也を、俺は優しい眼差しで見守った。
「…」
ふと、俺たちから離れた場所に座っている女の子と目が合った。
あの子は確か…卓也の同級生の木下さん。
卓也と文化祭実行委員をやってたんだよな。
『あ、彼女も打ち上げ参加していいっすか?///』
少し頬を赤く染めながら、木下さんを紹介する卓也の姿を思い出す。
きっと卓也は…彼女のことが気になるんだろう。
彼女も打ち上げに参加するくらいだし、卓也のことが…
俺の胸がチクッと痛んだ。