
359°
第7章 芽生えた感情と嫉妬
《龍side》
「あいつ、おっせぇ~なぁ…どこまで買いに行ってんだよ」
俺は空になったタバコの箱をクシャッと潰した。
「拓哉さんもまだ戻ってこないし…僕はそろそろ帰りますよ」
「おう…わりぃな。こんなぐだぐだになっちまって」
「暇つぶしにはなったからいいですよ」
そう皮肉混じりに言うと、蒼士は口角を少しあげながら卓也を見下ろした。
「…じゃ」
蒼士を見送った後、俺は残ったビールを呑み干した。
…あ、小便してぇな。
俺はチラッと卓也を見ると「ちょいトイレ行ってくるな」と一言伝えて立ち上がろうとした。
その時、
「…龍…さん…」
卓也のかすれた声がした。
………龍さん?
今、名前で呼んだ??
俺は卓也をジッと見つめる。
卓也は瞼をピクピクさせた後、うっすらと目を開けた。
「………オレも…トイレ行く…」
寝ぼけた顔でそう言われ、俺は不覚にもドキッとしてしまった。
…やべぇ…
こいつ、めちゃくちゃかわいい…
卓也、その顔は反則だろ…
「あいつ、おっせぇ~なぁ…どこまで買いに行ってんだよ」
俺は空になったタバコの箱をクシャッと潰した。
「拓哉さんもまだ戻ってこないし…僕はそろそろ帰りますよ」
「おう…わりぃな。こんなぐだぐだになっちまって」
「暇つぶしにはなったからいいですよ」
そう皮肉混じりに言うと、蒼士は口角を少しあげながら卓也を見下ろした。
「…じゃ」
蒼士を見送った後、俺は残ったビールを呑み干した。
…あ、小便してぇな。
俺はチラッと卓也を見ると「ちょいトイレ行ってくるな」と一言伝えて立ち上がろうとした。
その時、
「…龍…さん…」
卓也のかすれた声がした。
………龍さん?
今、名前で呼んだ??
俺は卓也をジッと見つめる。
卓也は瞼をピクピクさせた後、うっすらと目を開けた。
「………オレも…トイレ行く…」
寝ぼけた顔でそう言われ、俺は不覚にもドキッとしてしまった。
…やべぇ…
こいつ、めちゃくちゃかわいい…
卓也、その顔は反則だろ…
