テキストサイズ

359°

第7章 芽生えた感情と嫉妬



「…ああ、それがいいかもな。なんなら泊まってけよ、明日学校休みなんだろ?」



後押しするように、菅生さんが車にもたれながら言ってきた。



「俺はかまわないよ」



高藤さんが、ニコッと笑う。



「…」



高藤さんちに…泊まる…


そう考えたら、なぜだかオレの心臓はドキドキ脈を打ち出した。



…いや、まてまて。
相手は男だぞ?
なんでドキドキしてんだオレ///




「ついでに色々教えてもらえよ、なんでも楽器揃ってるから」

「楽器…ギターも?」

「なんだ、卓、ギターに興味あんのか?」

「うん、ギター弾いてみたい」



オレの脳裏に、蒼士とマサのギター対決が浮かんだ。



純粋にかっこいいなって思った。
オレもあんな風に弾けたらいいなって…



「じゃ、決まりだな」



オレはワクワクしながら頷いた。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ