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第7章 芽生えた感情と嫉妬
高藤さんの家は、8階建てのマンションだった。車から降りると、菅生さんは大きく伸びをする。
「じゃあ俺帰るわ」
え?とオレは菅生さんに振り向く。
「泊まってかないんすか?」
「キミイ一人にはできねぇだろ」
「あ、そっか…」
今日の打ち上げ、キミイさん…結局来なかったな…。
文化祭ライブ見るために、仕事の早番と遅番代わってもらったって言ってたけど、正直キミイさんには来て欲しかったな…。
「龍、お疲れ」
「ああ…じゃあな」
片手をあげると、菅生さんは口笛を吹きながら去って行った。
