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第7章 芽生えた感情と嫉妬


高藤さんは壁に掛けられたレスポールを取ると、オレに手渡してくれた。
ずし、と手に重さがかかる。



「けっこう重い…」



6本の弦をマジマジと見る。



「あ、弦ってみんな同じ太さじゃないんだ」

「うん、太いのが低音、細いのが高音なんだよ」

「へぇ…」

「まずは各パーツの説明をしようか」



そう言って高藤さんは、丁寧にわかりやすくパーツの名前と説明をしてくれた。



「覚えることいっぱいだ…サッパリわかんねぇ」

「はは、いっぺんには覚えられないよ。ギターに触れていけば、そのうちわかってくるから」



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