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第7章 芽生えた感情と嫉妬


「グレーゾーンな部分が全くない。だから人と適度な距離が保てれず、常に不安定だった…」

「…」

「ユキはいつも、グレーになりたいって言っていた…そう思えたら、どんなに楽かって…」



そう言って高藤さんは、哀しく微笑する。



グレーに、なりたい…

あ…もしかして…



「だから、REAL AND GLAY、なんですか?」

「…そうだね、そんな想いを込めて、ユキが付けた」

「…」



またオレの胸がチクッとする。





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