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第7章 芽生えた感情と嫉妬


「ユキを自殺に追い込んだのは…俺なんだ…」



高藤さんの声がかすれていく。
瞼を伏せ、俯き、いつもの自信に満ち溢れた姿じゃなくなっていく。



「…そんなこと…」



オレは首を横に振りながら、小さくなっていく高藤さんを見つめた。



「どんな事情があったかわかんねぇけどっ…こんなにユキさんのこと大事にしてる高藤さんが、自殺に追い込むわけないっすよ…!」

「…」



高藤さんは俯いたまま答えない。




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