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第8章 過去と現在



こんないい加減な俺と一緒になって、寂しい思いばかりさせて…ごめんな…。



俺はキミイの横顔を見つめた。




俺は…
キミイに負い目がある。



俺は…本当はずっと、ユキが好きだった。
ユキが誰を必要としてるかとかどうでもよかった。
バンド仲間としてそばにいられるなら…。



だからキミイとは、友達以上は考えられなかった。
だけどユキが死んで…
俺の心は行き場をなくした。
そしてあまりの寂しさに、キミイを抱いた。



キミイはそれでもいいって、俺のそばにいたいって言ってくれて、俺たちは一緒になった。キミイを愛せるかもって…。



なのに俺は、あいつに寂しい思いばかりさせている…しかも今度は卓也にうつつをぬかして裏切ろうとしているんだ…。



最低だな、俺は…。






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