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第8章 過去と現在




「兄貴さぁ、バカ学校の文化祭に出たんだって?」

「…」

「ツレが見たって。バンドのボーカル、バカ学校のやつらしいじゃん。兄貴がそんなやつとつるむなんて、珍しいよな?」



蒼生はニヤニヤ笑っている。



「え~お兄さん、バンドしてるの?意外
~!楽器は何?ギター?ベース?」



女が目をキラキラさせながら、近寄ってくる。



「…お前には関係ないことだ」



僕は蒼生にそう言い放つと、うっとうしい女から逃げるように、部屋の中に入った。






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