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第8章 過去と現在


「兄貴…」



ドア越しから、蒼生の声がする。



「そうやって…なんでもかんでも、逃げてんじゃねーよ!」



ガンッ!



ドアを蹴る音が響いた。



「ちょっと蒼生~?何怒ってんのよぉ?」



2人の足音は遠ざかっていく。



…逃げてる?僕が?



「…」



…かもしれないな…



僕は叔父さんから貰った、ギブソンのレスポールを手に取った。






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