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359°

第3章 高まりと迷い


オレの表情を窺いながら、蒼士はニヤリと笑みを浮かべてきた。


「…は?」

「別に無理に歌わなくてもいいけど?」


はあああああ~?!


オレは蒼士をギロリと睨んだ。


「悪いね、オレ、ちょ~歌うまいから」

「…へぇ、それは楽しみだな」

「お前こそ、オレの歌声にびっくりしてヘマすんじゃねぇよ?」

「ああ…ヘマしたらお前の言うことなんでも聞いてやるよ」


オレたちは火花を散らしながら睨み合った。


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