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放課後は保健室で2

第1章 転校生×2、来たる。




海にも行ったみたいで結の肌は夏休み前よりちょっと黒い。


「日焼けとか最悪」とか言っていたけれど、凄く楽しかったみたいだ。


お土産話をするときの顔がキラキラしていたし。



「…あ、結。昼間の月が久々にきれいだよう―」


空には半分よりちょっと太った白い月が浮かんでいる。


「ホントだね。ってか寝っ転がるのやめな。ここ屋上。外だよ」


「え―、い―じゃん」


「汚れるよ。まったく、夏休みのダラダラここまで引きずるな」




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