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キレーな顔した狼さん。

第15章 12匹目

─チュンチュン…

カーテンの隙間から、
朝の日差しが降り注ぐ。

「んっ……」

その光の眩しさに、俺は少し顔をしかめた。

「も……朝かよ…」

ダメだ……今日も絶賛、寝不足中。

「はぁぁ~」

大きめの溜め息と共に、
俺は体を起こし、足をベッドから下ろした。

寝不足のせいか、頭が少し
クラクラとする。

俺の寝不足の原因。

それは、考える必要等なく、
昨日の夜のせいだろう…──────

─母さん達が、結婚式から
帰ってきた夜。

それはもう、騒がしかった。

久し振りの我が家で、テンションが
上がったのか…

旅行の疲れなど、微塵も感じ無かった…

それに、旅行というのは…
行く前より、行った後の方が大変で…

皆、夜ご飯がまだだった事もあり、
夜遅くまで、片付けやらなんやら…

まぢで疲れた…

…ま、理由はそれだけじゃ無いがな。

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