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キレーな顔した狼さん。

第16章 12.5匹目

「えー…おほんっ!
あ、あのな?瑠樹…」

「うん?」

チョコを持って瑠樹の方へ、
クルリと方向転換。

うわぁ…以外と近いな…

瑠樹の脚の間で、そのまま方向転換したから…顔を上げれば直ぐに瑠樹の顔がある。

「あの…その……
い、いつも…ありがと……な」

うわぁーーっ!
ナンダコレっなんだこれっ何だこれっ

あまりの恥ずかしさに、顔が一気に赤くなる。

「汐里…」

瑠樹もポカーンとしてるし……

「だ、だから……これからもヨロシクっつーことでっ///」

最後は、顔が近づき過ぎないように、
瑠樹を少し見上げて瑠樹の目をしっかりと見つめた。

「はいっ」と一方的にチョコの箱を瑠樹の胸に押しつけると俺は早々に体の向きを直す。

よしっ、やったぞ!
やってやった!!

俺にしちゃ、上出来だなっ!

一仕事終えた俺は、心おきなく、弁当を食べようと箸を伸ばした。

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