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キレーな顔した狼さん。

第2章 1匹目



「いいよ…イッて?」

「うっ…ん」

瑠樹は手と口の動きを激しくする

「ほら、先輩の…俺だけの先輩のイき顔…見せて?」

「う…はあっ…出る…出るからっ…」

シュコシュコシュコ…

「口…はな…せっ」

「ふぃふぃほっ…ほほははふぁひへ?」
(注→いいよ、このままだして?)

「んっ…はあっあっあっっー」

ドピュっ…ごくんごっくんっ

「はあはあ…」

俺は荒い息をして呼吸を整える

「る、きっ…おま…飲むとか…」

カシャッ

え??

「ヘヘッ…先輩の"イッた後"の写真、とっちゃった」

うまく状況が読めない俺にケータイをかざす瑠樹

そのケータイには虚ろな目をしてワイシャツがはだけて下半身を露にする…
…まぎれもない"俺"の姿が納められていた

「う…そだろ?」

「これ、売ったら高く売れそ…」

「はあ!?やめろよ!?」

「わかってるよ""汐里""」

「え…名前…」

いきなり先輩から汐里にクラスチェンジした俺の呼び方

…なんだ、これ…ちょっと…悪くない…かも?

「これから、二人の時は汐里って呼ぼーかな」

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