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キレーな顔した狼さん。

第3章 2匹目

や、やべっ…

横に逃げようとする俺の行く手を
瑠樹の手が阻止する

「…あ、あの~…」

恐る恐る顔をあげ瑠樹に声をかけると

チュっ

「ふぁっ!?」

瑠樹が突然俺の口を塞いだ
…いや、貪った…の方が正しいかもしれない

チュッチュク…

「ん、はぁっ」

口の中に瑠樹の舌が入ってくる

チュル…チュパジュル…

瑠樹の舌が歯列をなぞり俺の舌に絡めてくる

「ん…ふぅっん」
ヤバ…酸素…足りな…

チュパっ

「はあはあはあ…」
やっと離された口で酸素を取り込む

「ヤバイな…」

肩で息をする俺を見ながら瑠樹は意味の解らない言葉を発した

「はぁはぁ…へ?」

やっと落ち着きを取り戻した俺は瑠樹に聞き返す

「汐里が悪いんだよ?」

「だから、何だよ…」

「俺の事、あんなに解りやすく避けるから」

「あ、あー…」
目を反らしながら曖昧な返事をする俺

「だからさぁ~、毎日汐里の写真見て妄想するしかないじゃん?」

「………ん?」

「もー、写真取っといて良かったー
…そろそろ写真じゃもたなくなって来てたんだ……今すぐ汐里の事…犯しちゃいそう……」

「………」
サァー…

血の気が引いてくのが自分でも解る

そんな俺を見ながら相変わらずのオーラを纏い気味の悪い笑顔で瑠樹はつづける

「今すぐ汐里の事犯してドロドロの精子まみれにしてハメまくりたい」

「や、やめ…」

「ヤベー…汐里の匂い嗅いだだけでおかしくなりそ…」

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